Flutter Tips
【Dart超初心者編 #1】初めてのDartプログラム「Hello, world!」の実行
涼羽02
こんにちは! 今回初めて、ダート? をいじる涼羽です! 何もわかりませんが、何をするのかワクワクします!
先生01
今回は記念すべき最初のプログラムを作りましょう。

DartPadにアクセス

先生02
まずはDartPadにアクセスします。DartPadでは、Dartをブラウザ上で動作させ、コードの確認を簡単に行うことができます。

「DartPad」と検索し、DartPadのサイトに移動します。

涼羽11
黒くてカッコいい画面ですね! 初めから何か英語と数字が書いてあります!

先生01
一番左にある数値は行番号で、1行目にある「void main()」 はエントリーポイントです。これはプログラムの開始地点のことで、エントリーポイントの後ろにある中括弧 {} の中にプログラムを書いていきます。
涼羽09
なるほど! そうすると、2行目から4行目に何か書いてあるやつはどうしますか?
先生01
今回取り扱う内容とは異なるので、削除します。
涼羽02
わかりました!
先生02
これで準備が整いましたね。

最初のプログラム「Hello, world!」

涼羽28
いよいよ最初のプログラムを書く時が……。いやー、緊張しちゃうな~!!
先生05
そんなに身構えなくても大丈夫ですよ。2行目の先頭でTabキーを押してタブを挿入してから、「print("Hello, world!");」と入力します。

文末に「;」(半角セミコロン)を忘れずに付けてください。
Dartでは、半角セミコロンまでが一つの文とみなされます。
日本語でいうと「。」(句点)に相当するものです。

涼羽02
入れました! こんな感じでいいですか??
void main() {
  print("Hello, world!");
}
先生05
完璧ですね!
涼羽02
タブって何で入れなきゃいけないんですか?
先生02
いい質問です。タブは入れなくてもプログラムは動きますが、見にくくなるんですね。以下の例を見てください。
void main() {
print("Hello, world!");
}
涼羽18
あー……何か見づらい感じですね……。
先生09
このくらいの分量であれば読めなくもないのですが、これが何十行ものプログラムとなると、大変読みにくくなりますね。
涼羽02
タブを入れるコツってありますか?
先生02
とっても簡単です! 「{」の次の行からはタブを一個増やす、逆に「}」の次の行からはタブを一個減らす、ただそれだけです!

中括弧「{」から中括弧閉じ「}」の間を「ブロック」と呼び、ブロックはプログラム内で「意味のあるまとまり」であることを表します。中括弧の内側にいくごとに、1段階ずつタブを追加していくと見やすくなります。「中括弧の内側には1段階タブを追加する」と考えればOKです。

XXXXX{
	YYYYY{
		ZZZZZ{
			~~~;
		}
	}
}
涼羽09
ちなみにタブじゃなくてスペース連打じゃダメなんですか?
先生06
そんなことすると怖い人たちに袋叩きにされます……。
涼羽13
えっ!? 何それ怖い!!
先生04
タブの他にも、中括弧を書き忘れたり、セミコロンを全角で記述してしまったりしないように注意しましょう。
涼羽23
わかりました……! ところで先生、そろそろプログラム、動かしてみませんか?
先生02
そうですね! 青色の「Run」をクリックしてみてください。

涼羽25
「Console」ってところに「Hello, world!」って表示されました!! ちゃんと動いたってことですね!
先生05
おめでとうございます。初めてのプログラム、ちゃんと動きましたね。
涼羽24
もしかしてわたし天才!?
先生06
えっと……てんさい、だと思います……。
涼羽28
やったー! もう何でもかかってきなさいって感じ!

エラーが発生した場合の解決法

先生01
プログラミングで避けて通れないのが、バグ(エラー)です。バグが発生した際に、対処してエラーが発生しないようにする作業を、「デバッグ」といいます。
涼羽18
バグって言葉は聞いたことあります! でも、エラーを直すのって大変そうです……。
先生02
DartPadは大変便利で、入力ミス(文法ミス)をリアルタイムで画面右下に表示してくれます。試しに先ほどのプログラムのセミコロンを全角にしてみてください。
涼羽13
はい。……うわあ、何かエラーが4つも出ました! 全部英語です! 苦手なやつです!

先生01
慌てず丁寧に読み解いてみましょう。1つ目のエラーは「line2・Expected to find ';'.」です。「2行目で半角セミコロンを見付けることを予期されている」くらいの意味合いですね。
涼羽24
なるほど! その他のエラーも、とりあえずセミコロンが怒られてることはわかります。
先生02
その通りです。セミコロンを半角に戻してやると、エラーの表示は全て消えます。
涼羽01
ほんとだ。何かすっきりしました。
先生01
全角と半角を間違える方は意外と多くいらっしゃいます。姫野さんも注意するようにしてくださいね。
涼羽27
気を付けます!
先生02
プログラミングを始めたばかりの方が陥りがちなエラーをもう1つ試してみましょうか。姫野さん、3行目にある「}」を削除してみてください。
涼羽26
はい。……あ、今度はエラーが1つ出ました。さっきのExpected to findのやつです。多分、「中括弧の閉じるがありませんよ」みたいなエラーですね?
先生01
仰る通りです。中括弧の対応がわかりやすいようにタブを挿入しておくと、中括弧を書き忘れた場合や誤って消してしまった場合に、すぐに気付くことができます。
涼羽01
やっぱりタブって大事なんですね!

【付録】DartPadの各部の説明

以下、DartPadにおける画面各部についてご説明します。

左にあるのは「エディター」で、プログラムを記述するエリアです。自動的に行番号が表示されます。中括弧ごとに▼が表示され、表示を隠すこともできます。

右上にあるのは「コンソール」で、実行結果が表示されるエリアです。printするとコンソールに表示されます。

右下にあるのは「ドキュメンテーション」で、プログラムの説明文が表示されるエリアです。printにカーソルを当てると、printの説明文が表示されます。ドキュメンテーションは「///」を用いて自分で作ることも可能です。例えばmainの説明文を作りたい場合は、mainの開始前に「///」に続けて説明文を記載します。

///Hello, world!を表示するプログラムです
void main() {
	print("Hello, world!");
}

Dartでは、「//」の後ろ、あるいは「/」から「/」の間に、コメントを書くことができます。ドキュメンテーションの「///」と混同しないよう注意しましょう。

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